てんかん発作が電車内で起きたときの対策は?

てんかん発作が電車内で起きたときの対策は?

てんかん発作が電車内で起きたときは、本人を無理に押さえつけず、周囲の危険を取り除きながら発作の時間を測ります。発作が5分以上続く、繰り返す、呼吸が戻らない、けがをしたなどの場合は、乗務員や駅員に知らせて119番通報を依頼してください。

電車内で発作が起きたときの対策

  1. まず乗務員や駅員に知らせる
    車内の非常通報装置やインターホンを使うか、近くの人に「てんかん発作の可能性があります。乗務員を呼んでください」と伝えます。列車を止めるかどうかは、発作の状態や安全面を見て乗務員が判断します。
  2. 発作の開始時刻を確認する
    スマートフォンの時計などで、発作が始まった時刻を確認します。発作が何分続いたかは、救急要請の判断に重要です。
  3. 周囲の硬い物や熱い物を遠ざける
    本人を移動させるより先に、手荷物、いすの角、熱い飲み物などを遠ざけます。転倒しそうな場合は、可能な範囲で頭の下に上着やバッグなどを置きます。
  4. 本人を押さえつけない
    けいれんを止めようとして体を押さえたり、無理に座らせたりしないでください。骨折や関節のけがにつながるおそれがあります。
  5. 口に物を入れない
    指、ハンカチ、箸などを口に入れてはいけません。舌をかまないように物をかませる方法は、窒息や口の中のけがを招く危険があります。
  6. けいれんが治まったら、呼吸を確認する
    意識が戻るまで近くで見守り、吐いた物が気道に入らないよう、呼吸がある場合は本人を横向きにします。意識がはっきりしない状態で水や薬を飲ませないでください。

119番通報を依頼する目安

次のいずれかに当てはまる場合は、乗務員や駅員に119番通報を依頼してください。本人にあらかじめ主治医から個別の対応計画を示されている場合は、その指示を優先します。

  • けいれんが5分以上続いている
  • 発作がいったん止まらないまま、繰り返している
  • 発作後も呼吸が戻らない、または呼吸が苦しそうである
  • 頭を強く打った、出血した、転倒による大きなけががある
  • 今回が初めての発作か、てんかんかどうか分からない
  • 水中で発作が起きた、妊娠中である、糖尿病など別の病気がある
  • 発作が治まっても、意識や体の状態がなかなか戻らない

発作が短時間で治まり、本人が普段どおりに回復している場合でも、本人の希望を確認しながら駅員や家族、主治医への連絡を手伝います。発作の長さや症状が分からない場合は、分からないこと自体を救急隊に伝えてください。

本人が電車に乗る前にできる備え

発作の前に予兆がある人は、予兆を感じた時点で立ったまま移動せず、座れる場所へ移ることが大切です。ホームの端、階段、ドア付近など危険な場所から離れ、近くの人や乗務員に助けを求めます。

  • 服薬は自己判断で中止・変更せず、処方どおりに使用する
  • 主治医から指示された頓服薬や救急時の薬がある場合は、使用条件を確認して携帯する
  • てんかんであること、発作時の対応、緊急連絡先を記したカードやスマートフォンのメモを持つ
  • 家族や同行者と「発作の時間を測る」「口に物を入れない」「必要時は119番通報する」と確認しておく
  • 寝不足、服薬忘れ、飲酒など、自分の発作のきっかけが分かっている場合は避ける

救急時の薬は、薬の種類や使用方法によって扱いが異なります。本人が意識を失っているときに、周囲の人が自己判断で薬を飲ませることは避け、事前に主治医から示された手順がある場合だけ従ってください。

発作を起こした人に周囲がしてはいけないこと

  • 体を強く押さえつける
  • 口に指や物を入れる
  • 意識が戻っていない人に水、食べ物、薬を飲ませる
  • 発作中に無理に立たせたり、電車から降ろしたりする
  • 本人が恥ずかしさや混乱を感じているときに、大勢で取り囲んだり撮影したりする

発作後は、本人が状況を理解できず、ぼんやりしたり、眠ったり、落ち着かなくなったりすることがあります。責めたり急かしたりせず、安全を確保しながら、名前や行き先、連絡先を確認してください。

電車内で発作が起きたときの判断ポイント

最初に行うことは、発作の時間を測ること、危険物を遠ざけること、乗務員を呼ぶことです。5分以上続く、発作を繰り返す、呼吸やけがに問題がある場合は、救急要請が必要です。

発作が短時間で治まっても、本人が完全に回復するまでは一人にしないでください。意識が戻らない場合や、いつもの発作と違う場合は、発作の長さが分からなくても乗務員に知らせ、119番通報を依頼します。