てんかん発作後は、呼吸が正常で安全な姿勢を保てるなら、クッションを使って休憩してもかまいません。ただし、発作直後は意識がもうろうとしていることがあるため、仰向けのまま頭や顔をクッションで埋めたり、座らせて一人にしたりするのは避けてください。
発作後にクッションを使うときの基本
発作が止まり、呼吸をしている場合は、本人を横向きにして休ませます。頭の下に薄いクッションや折りたたんだタオルを置く程度なら、頭を床から保護し、楽な姿勢を保つのに役立ちます。
- 顔や鼻、口をクッションで覆わない
- 首を強く曲げない
- 体の下に厚いクッションを重ねすぎない
- 本人が眠っていても、呼吸の状態を確認できる位置にいる
- 発作後に無理に起こしたり、歩かせたりしない
横向きにするのは、吐いた物や唾液が気道に入りにくくするためです。意識が戻るまで、そばで呼吸や顔色を見守ります。
発作後に安全な姿勢にする手順
- 発作が止まったことを確認し、周囲の硬い物や危険な物を遠ざけます。
- 呼吸をしているか、胸やお腹の動きを確認します。
- 呼吸が正常なら、体を横向きにします。上側の脚を軽く曲げ、顔を少し下向きにして、口の中の分泌物が外へ流れやすい姿勢にします。
- 必要であれば、薄いクッションやタオルを頭の下に置きます。
- 意識がはっきりするまで、そばで見守ります。眠り込んでいても、呼吸が続いているかを時々確認します。
本人が完全に意識を取り戻し、座ることを望む場合は、背もたれのある場所で休ませてもかまいません。ただし、ふらつきがある間は一人で歩かせず、転倒しないよう支えてください。
クッションよりも呼吸の確認を優先するケース
発作後に呼吸が苦しそう、呼びかけへの反応が戻らない、顔色が悪い、唇が紫色になっている場合は、クッションで休ませることより救急対応を優先します。
次のような場合は、周囲の人に助けを求め、救急車を要請してください。
- 発作が5分以上続いている
- 発作が繰り返され、発作の間に意識が戻らない
- 発作後も呼吸が正常に戻らない
- 初めて起きた発作である
- 転倒などで頭や体を強く打っている
- 水中で発作が起きた、または妊娠中である
呼吸がない、または正常な呼吸か判断できない場合は、救急通報の指示に従ってください。クッションを口に入れたり、舌をかまないように物をかませたりしてはいけません。
発作後に避けたい対応
意識が十分に戻るまでは、水や食べ物、薬を無理に飲ませないでください。むせたり、気道に入ったりするおそれがあります。
また、発作中に体を押さえつける、口をこじ開ける、発作後すぐに立たせるといった対応も避けます。発作が始まった時刻や続いた時間、発作後に意識が戻った時刻を記録しておくと、医療機関へ伝える際に役立ちます。
判断のポイント
てんかん発作後のクッションは、呼吸が正常で、横向きの姿勢を保てる状態なら、薄く使うことができます。クッションは頭の下に置く補助として使い、顔を覆わないこと、意識が戻るまで一人にしないことが大切です。







